両儀鍼灸院のとがわです。
東京でねむれないのに鳥取では眠れるのはなぜか。
「コロナパンデミックから1年が経った2021年、前著『腸と森の「土」を育てる』(光文社新書)でご縁をいただいた、鳥取県のJリーグチーム・ガイナーレ鳥取のスタジアム横に、畑を開いたことをきっかけに、土に触れる生活が始まりました。植物や昆虫など、人間以外のさまざまな生き物と、日常的に触れ合うようになりました。
そうしてはっきりわかったことがあります。人間のためだけに最適化された都市では、人間以外の多様な生き物に触れる機会が、圧倒的に少なかったのです。
人間活動が停止したとしても、多様な生き物が息づく生態系に囲まれていれば、生命活動は停止することなく続きます。ですが、今の都市は、人間活動の停止は、そのまま生命活動の停止のように感じられました。
もちろん、コンクリートのすき間には雑草が盛り上がり、街路樹には鳥も来て、近所には森林公園もあります。ただ、多くの面積がコンクリートに囲まれた都市空間では、それらに対する感受性すら失われていたように思います。~私は20代から東京で働いており、長年、自分は難治の不眠症だと思って生きてきました。でも、鳥取では苦労せずに熟睡することができるではありませんか! 長年の悩みはなんだったのか⁉ と考えてみると、その原因は「ノイズなのかもしれない」と思い至りました。
江府町の家は、夜になると、虫の音や、田んぼの時期にはカエルの合唱がBGMになります。「星取県」を名乗る鳥取県の中でも、江府町は、星空保全地域にも選ばれるほど星がきれいなのですが、つまり、それは「夜は真っ暗だ」ということ。街灯がないからこそ、本当の闇夜が経験できます。
夜の帷が下りれば、周りは漆黒の闇に包まれます。田舎の夜は早く、陽が落ちれば仕事を終えて、やることもないので眠る。そんな生活です。
そんな暮らしから東京に戻ってみると、改めて、都市には、車の音や機械音など、いろいろなノイズが溢れていることに気づかされました。24時間、色彩に溢れた電飾がうるさく光り続けます。
ずっと暮らしているときには無自覚だったのですが、自然と切り離された都市の暮らしの中で、私は人工的な刺激に常に晒され続けていたのです。私の自律神経は無自覚に「危機」と判断して、交感神経が過剰に働き、不眠症になっていたのだと思います。(https://president.jp/articles/-/119692?page=3)」
ということです。
では東京は自然が豊かだという風に思っているヒトは東京でもよく眠れるということなのでしょうか。
それとも鳥取のヒトのほうが東京のヒトよりもよく眠れているということを言われているのでしょうか。
自然が豊かだから鳥取に行ったらよく眠れるといわれてもなかなかそうですかとはならない気がします。
べつに自然の中で眠れたというだけの話なら「それはよかったですね」となります。
しかしそれを一般化するとなるとなかなかハードルは高いのではないでしょか。
鍼灸も施術後はよく眠れるというおはなしをすると「ホント?」といわれます。
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